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佐藤和仁税理士事務所
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段取り8分で手間が2分
今月は3月決算法人の申告納税月になります。どういうわけか日本では3月決算法人が多く、この業界では12月から続く繁忙期のラスト1ヵ月になります。ご他聞に洩れず私もですが、ほとんどは決算月末前に事前打合せと準備物等の確認、懸案事項の処理を終えていますので、予定通りの終了となりそうです。何よりも私は極度の「イラッち」なので、なるべく時間に余裕のあるうちにメドをつけるようにしています。追い込まれて土日返上や徹夜仕事・・・と言うのは性に合いません。
さて、冒頭の「段取り8分で手間が2分」の分は「ふん」では無く「ぶ」と読みます。この言葉は仕事をする時の心構えみたいなもので、事前準備に8割の労力を使い、実施には2割の労力を使うということです。これは、私が新人営業マンの時に先輩から教え込まれたことです。少し見方を変えると、事前準備に8割の労力をかければ実施の手間は2割ですむとも読めますし、実施の手間を2割にしたいのなら事前準備は8割の労力をかけろとも・・・。その先輩は私に、事前準備の重要さを簡単な言葉で教えてくれたのだと思います。
「段取り」「手間」を「戦略」「戦術」と置き換えても良いと思いますし、或いは、「Plan」
「Do」と置き換えても良いかもしれません(「Check」は「段取り」に入れてください)。要は、全体の方向性、予想される問題点の対策、準備物の確認、達成目標の明確化・・・といったことに対して十分な労力を振向ける事が重要と言うことです。逆に言えば、「行き当たりばったりではダメよ」と言うことですね。これって何もビジネスの世界だけの話ではないですよ。
勿論、相手関係や周辺状況によっては、こちらの注文通りにすべてがいくわけではありませんから、やるだけ無駄・・・のような感じも無いわけではありませんが、そういった事前準備作業(「戦略策定」としても良いかもしれません)は必ず自分の知恵になります。どこかの大学の先生も本を書いていましたよね「段取り力」って・・・。
人間にとっての限りある資源って何だか分かりますか?誰もが持っているのだけれども、持っている量は人によって違うもの・・・。それは「時間」です。「段取り8分で手間が2分」の知恵は、時間効率を飛躍的に上げてくれる方法の一つです。
投稿者: 佐藤和仁 日時: 2009年05月11日 12:39