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税理士 佐藤和仁ブログ

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帳簿をつける目的とは「入りを図り、出を制する」

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事業を始めると、人によっては大変頭の痛い問題があります。「帳簿をつける(記帳)」ということ、事業を始めるまでは家計簿はおろか、小遣い帳すらつけたことが無い・・・と。何を隠そう私もそうでした。独身時代は酷かったですよ。お金があればあるだけ使う。足らなければカードを使う。ボーナスはカードの穴埋めで、貰う前から8割り方は無くなっている・・・という感じでした。実は、今も家計簿は奥さん任せです。

 

ですが、事業主となったからにはせめて事業の分は帳簿をつけています(と言うか、この発言は税理士にあるまじき発言かもしれないですね)。なぜか?端的に言えば確定申告のために必要だからです。実は、コレは最もシンプルな記帳の目的です。必要十分条件と言えます。ただ、コレだけのために記帳するとしたら少し勿体無いと思いますよ。

 

記帳の結果何を作るかといえば決算書です。これは言わば一年間の経営成績の集大成。その年その年の成績表なんですね。成績表・・・と聞いただけで耳をふさぎたくなる方も多いかと思います。学校の成績表は5段階(かな?)で各科目の評価がつけられてきますよね。夏休みとか冬休みとかの終業式に渡されて、親に見せなきゃならないあの憂鬱さ。株式を上場しているような企業の場合は、この成績表で役員の報酬や去就が決められてしまいます。株主に対して、企業としての成績を残せなければ役員失格です。株主さんからレッドカードを突きつけられます。

 

ほとんどの中小企業の社長さんや個人事業主さんの場合は、恐らくコレとは無縁ですね。でも、事業が儲かっているのかどうか?他社と比較してどうなのか?と言う経営の判断は自分でするしかありません。では、その時の参考資料は何ですか?これこそが決算書です。決算書だけが唯一絶対の資料になります。と言っても、決算書の各項目に誰かが評価をつけてくれるわけではありません。税理士さんによっては各種経営分析資料とかを提示してくれることもあるでしょう。あるいはメインバンクの担当者がアドバイスをくれるかもしれません。今期の振り返りと来期への展望のためにも決算書を使うべきです。

 

そして、改善点が見えたのであれば必ず数字に落とし込み、予算化する。その予算も年次・四半期・月次と展開する。そのうえで、月次の実績とぶつけていく。これを予実管理と言います。予算と実績の管理です。期首の決算書を出発点に、期末の決算書に向けて進捗を管理するための手法です。どの程度まで細かく管理するかは、事業規模やコストとベネフィットにより異なります。そんなことしなくても商売に励めば良いよ。と言う声が聞こえてきそうですが、勿論、その通りです。売上がなければ儲けもありません。ですが、売上を確実にコントロールできますか?売上が「入り」ならば、予実管理は、言わば経費と言う「出」の管理です。利益とは結局のところ 「入り」-「出」 です。

 

経営上の格言で「入りを図り、出を制する」という言葉があります。この言葉、かの西郷隆盛さんの言葉だそうです。この「出を制する」方法が予実管理であり、日々の帳簿をつける目的でもあるのです。
 

 

投稿者: 佐藤和仁 日時: 2009年09月07日 11:59


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