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佐藤和仁税理士事務所
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子供にお小遣いをあげる理由
学校教育ではなかなか「お金」のことは教えてくれません。良い稼ぎ方も悪い稼ぎ方も、良い使い方も悪い使い方も、です。学校で教えてくれない以上、家庭で教えるしかありません。家庭でも教えなかったら、それこそ「お金」に対する理解がほとんど無い状態で社会に出ることになってしまいます。子供にお小遣いをあげる最大の理由はここにあります。つまり、「お金」に対する理解を与えるためにお小遣いをあげるのです。
もう少し突っ込んで言いますと、「お金」に関して失敗する機会を与えるために、お小遣いをあげてお金の使い方を覚えさせるのです。毎月(或いは毎日)与えられるお小遣いの中で、やりくりをして欲しいものを手に入れる。時には、遣いすぎてしまい欲しいものを我慢したり、少しずつ貯めて手に入れることを覚える。或いは、お手伝いをしたら「いくら」とか決めて、働くことで「お金」が貰えるということを学ぶ。こういうことを小さい頃から経験することで、「お金」に対する感受性が育てられるのです。
ある方は、子供にあげるお小遣いのうち1割りは必ず貯金箱に入れさせ、手取り額をお小遣いとして使わせる。貯まった貯金箱のお金は寄付や募金をする、といったことをさせているそうです。こうすることで、額面と手取り額の違いや源泉徴収や納税といった社会の仕組みを教えているのだそうです。
ですから、子供にはお小遣いをあげないといけないのですが、お小遣いのあげすぎは考え物です。
最近の子供は裕福になっているようで、子供のお財布は6つあると言います(両親、父方の祖父・祖母、母方の祖父・祖母の6人です)。おじ・おばも含めると相当にリッチです。お正月とか親戚一同が集まる席なんてのは「濡れ手に粟」の状態ですね(誰しも経験がおありではないでしょうか)。まぁ、年に一回のことであれば目くじらを立てることは無いのかも入れませんが、毎月とかになってしまうといけませんね。
人間の思考や行動というのは、過去の経験によって左右されることが多いと思います。後からの学習でもリカバリーは効きますが、毎日のことは習慣化されていますのでなかなかやめることはできないものです。「お金」って、大人になると毎日のことですよね。子供のうちから「お金」に対する良い習慣を身につけておく。その手段としてお小遣いをあげるということがあるのです。
投稿者: 佐藤和仁 日時: 2008年07月29日 20:34